頼むからガールズトークは女子としてくれ

降谷零と同期がパンイチで不可解な箱に閉じ込められてセックスしてしまった話を平日の朝っぱらから聞かされる不憫な風見裕也の話。短い!全年齢です。海外ドラマの見過ぎ。いつかこの奇想天外なことが起こった本編を書きたい。



【頼むからガールズトークは女子としてくれ】
[[dream_change_form]]

「風見聞いて!いや、やっぱり聞かないで!」
「朝から一体何なんだ……」
「どうしよう、こんなの言えるの風見しかいない……でもやっぱり駄目、言えない」
「おい、落ち着け」
「……降谷さんとセックスしちゃったの!これが落ち着いていられる!?」

 大声を出す[[surname]]に通行人の不躾な視線が飛ぶ。
いや、こんな街中で──それも平日の午前9時に、“セックス”などという単語を恥ずかしげもなく堂々と大声で言ってのける[[surname]]が悪いのだ。ここが公安部ではなかったことだけが不幸中の幸いだろう。ここには誰も“降谷さん”が何者なのか知っている人物はいない……恐らくは。

「本当、非科学的過ぎて今でも全然信じられないんだけど、シャワーを浴びて髪の毛をタオルで拭いていたらいつの間にか降谷さんの膝の上に居て──」

 いや、エロ同人かよ。そう突っ込まなかっただけ自分を褒め称えたい。どうやら降谷さんは[[surname]]に突っ込んだようだが。……流石に頭の中の台詞とはいえ、今のは下品か。いや、誰も聞いちゃいないんだ、心の中で愚痴るのくらいは許されるだろう。そんな自分の葛藤など知る由もなく、[[surname]]はベラベラと興奮した様子で起こった事を身振り手振りを加えて大袈裟に説明していく。これだから、女は……と今のご時世口に出せばハラスメントだと罰せられそうな言葉を思い浮かべてしまったが、まあこれも心の中に留めているので許されたい。

「浴室から出たばかりだからパンイチで……それでもう何か気が動転しちゃって、思わず“見ないで!”って叫んだら降谷さんどうしたと思う!?」
「いや、自分に聞かれても……あー、目を瞑った、とかか?」
「手で隠したの!私の胸をこうやって!!!」
「おい、止めろ」

 何故、自分は同期と上司が乳繰り合った話を聞かなければならないのか。[[surname]]が自分の胸を両手で鷲掴む姿を見遣り、頭を押さえる。頭痛薬は何処だ?いや、胃痛薬の方がいいか?いずれにせよ、先ずは煩いこの同期を黙らせる方法を見つける事が先決か。「意外と着痩せするんだなって、何なのよ!」と尚も騒いでいる[[surname]]の胸元をちらりと見たら、「今見たでしょ、最低!」と自分まで怒られた。解せない。